1/48 ドイツ軍 Ⅲ号突撃砲G型初期型

ドイツ軍 Ⅲ号突撃砲G型初期型
1/48 タミヤ


Ⅲ突G型初期です。やっぱり格好がいいですね。

突撃砲は、歩兵戦闘を直接支援するために設計された装甲車輌です。戦車と違い固定式の砲は射撃角度が狭いことが特徴です。運用方法は、歩兵支援の他、陣地攻撃でした。

ところが大戦も半ばになると戦車の脅威が増し、突撃砲も対戦車戦闘へと駆り出されることになります。そのため、長砲身75ミリ砲を搭載され、30ミリ厚の増加装甲を取り付けられて80ミリ厚となるなど攻撃力・防御力を強化されました。この結果、自走対戦車砲という扱いに変わっています。そして、敗色濃いドイツ軍の防御・撤退戦闘に威力を発揮したのです。

このG型は最終型ですが、初期型の部類に入ります。防盾が箱型なところが無骨で良いですね。後期型になるとザウコップ型という形に変わりますが何か動物っぽいです。G型は8,000輌近く生産されました。各型式のうち一番多いそうです。ドイツの工業力はすごいね。

さて、塗装はサーフェイサーを吹いた上に、マホガニーを下地色として塗り、ダークイエローを吹き付け、レッドブラウンで迷彩を施しています。キングタイガーの迷彩を塗った翌日に行いました。多少ボカシを入れていますが、こんなものかな。最終的にシュルツェンを装備する予定です(平成19年5月20日)

完成しました。汚しはウォッシングにパステルだけです。やや強めにパステルをこすりつけたので、写真に撮ると粉っぽくなっています。つや消しをもう少し吹いてもよさそうですね(平成19年8月5日)。その後、少しつや消しを吹いてみました。

1/48 ドイツ軍 Ⅲ号突撃砲B型

ドイツ軍 Ⅲ号突撃砲B型 1/48 タミヤ

出戻り第1作目です。本当はこの前に1/72の装甲車(ハセガワ製)を製作しています。

高校生まで夢中になっていた模型製作。出戻りまして、ふたたび作ることに目覚めてしまいました。そのきっかけは、海洋堂のワールドタンクミュージアムです。職場で食玩ブームがおき、そのなかで1/144という精巧な戦車模型に出会いました。ほぼすべて集めたのですが、今度は自分で作りたいという欲求に駆られてきました。

しかし1/144サイズでは小さすぎるし、かといって1/35では余りにもすごすぎる世界に昇華してしまっている。時間もお金もそんなにかけられない私は模型雑誌を見ながら悶々としていました。その私を救うかのように現れたのが、タミヤの1/48戦車模型でした。組み立てやすさと、塗装の楽しさをほどよく味わうことができます

1/48製作のきっかけは、この車両の登場でした。1/35にも無いし(当時)、格好いいし、文句のつけようがありません。素組みです。簡単に組みあがってしまい、驚きました。
塗装はサーフェイサー、その上にマホガニー(ミスターカラー)を下地色として吹き、基本色のジャーマングレー(タミヤスプレー)を吹いただけです。ただ、車体下部にマホガニー色が残るようにしています。転輪、装備品などは、アクリルで塗り分けています。エナメルのブラックでウォッシング、バフでドライブラシをし、所々を銀でハゲチョロにしています。

いやー、面白いね。とくに面倒なキャタピラも組みあがると非常にリアルでいい。ちなみに転輪、キャタピラをすべて車体にくっつけてから塗装しています。ですから筆の届かないところもあり、ムラがありますが、またそれも味と思います。

下の写真は、1/48戦車の大きさを感じてもらうために、タミヤのアクリル塗料のビンを側に置いたものです。ちなみに、戦車はパーシングです。比較的大きい車体のパーシングでもこの程度の大きさなので、コレクションをするには最適だと思います。

次の写真は、1/35と1/48のタイ ガーⅠを並べたものです。ずいぶんと大きさが違いますね。1/35タイガーⅠは、ウン十年前に作ったものが、最近出てきたものです。1/48の大きさに慣れてしまった目には、1/35のサイズが何だか気持ち悪く感じました。1/35がこれだけ大きいと、ディティールアップをしたくもなりますし、またある程度しないと、面が広いことから、間延びした感じになりますね。

その点、1/48はストレート組みでも、凝縮感があり、気軽に組み立てられることも相まって、グッドなスケールサイズだと思います。石油も高いしね。ただ、最近のタミヤのラインナップを見ていると、戦車が少ない。それもドイツが。どうも、コンセプトにぶれがあるのか、それとも当初の飛行機と組み合わせるという狙いに回帰したのか。戦車を出し、それに飛びついた人間がいることも、わかってほしい。戦車出して。今のところ、期待しているのは、くろがね四起を出したので、いよいよ日本軍戦車が登場か、ということ。そうなれば、買いますよ(その後はラインナップの豊富な1/35に移ってしまいました)。

1/35 日本陸軍 九七式中戦車チハ 新砲塔型

九七式中戦車チハ 新砲塔型 1/35
タミヤ


日本軍車輛第2弾は、新砲塔チハです。主砲は、一式47ミリ砲で、口径47ミリ、砲身長は48口径、初速は810m/sec。車体も変更されており、後部の排気口を閉鎖して、トラックカバー下から冷却空気を排出する方式となっています。このため防御力の向上がはかられるとともに、エンジンの冷却効果も高まったそうです。昭和17年5月のフィリピン・コレヒドール島攻略作戦が初陣でした。

製品は、タミヤらしく、かっちりと組上がります。しかし、いろいろ調べると各工場で生産された特徴を混在させているようです。例えば、展望塔ハッチの手すりの位置、工具やジャッキの装備位置などが工場により違うようです。一応、三菱重工製ということで組み立ててみました。車体上部の手すりを廃止し、展望塔のハッチを前後入れ替えました。皆さんは、きちんと資料を見て研究してください。
※日本陸軍戦車の資料本を紹介

現在(平成20年9月21日)、車体の組み立ては完了しましたが、ある点のためストップしています。それは、転輪のゴムです。実車の写真を見ると、ゴム部の中央が溝のようにくぼんでいます。模型雑誌でも、そのようなことが記され、また作例もその溝を表現しています。さて、どうしたものか考え中です。

平成21年9月15日。ようやく完成しました。なんと車体の組み立てから一年もたってしまいました。その間に幻の五式中戦車が発売されるなど、気が付けば日本車輌の世界は確実に広がっているんですね。さて、懸案の転輪ゴムの溝ですが、いろいろ実車写真を見るとやはりあるんですね。やっかいなことに。仕方がないので、三角ヤスリと丸ヤスリを用いて、ゴリゴリ削りました。溝はガタガタになってしまいましたが、塗ってしまうと感じよく仕上がってしまいます。多少彫りすぎですが。マーキングは北千島に駐屯した戦車第11連隊です。
現在、ファインモールドやドラゴンからチハが続々と発売されていますが、新砲塔型はタミヤとファインモールドだけです。タミヤのチハは組みやすく、少し手を入れれば見栄えがよくなります。しかし、ドラゴンのチハ(旧砲塔型)は転輪の溝が初めて表現された画期的な製品です。同社からは、将来新砲塔型も出ることが予想されますので、ちょっと期待しています。

ファインモールド FM21 1/35 帝国陸軍 九七式中戦車(新砲塔チハ)
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