九五式軽戦車ハ号後期型 1/35
ファインモールド
出戻り後初の1/35です。30年ぶりでしょうか(平成20年の時)。
出戻ってからはタミヤの1/48を作っていました。同シリーズで戦車の登場が少なくなってきたことから、日本陸軍のくろがね四起を作り始めました。もともと日本軍車輛が好きな私にとってこれが大きな転機となってしまったのです(笑)。
しかし、1/48に日本軍車輛は無かったので、気になっていたファインモールドの製品を手にとったのです。この九五式軽戦車はほんとうに小さく、1/48のシャーマンと同じくらいの大きさでしたので、違和感がなく、購入しました。
下の写真は、サーフェイサーを塗った状態です(平成20年7月28日)。ここまで作って感じたことは、とにかくバリが多い。国産メーカーなのに?またタミヤとくらべて材質が硬いので、ヤスリがけも時間がかかります。また車体の合いが良くなく、隙間が結構できる。パテで埋めると、リベットがわんさかあるので、処理が難しい。まあ大変でした。後日、同社の三式中戦車を購入したところ、バリはほとんど無かったので、この九五式だけなのかなとも思います。
平成20年8月17日。迷彩色には、GSIクレオスの日本陸軍戦車迷彩色を使いました。下の写真は、砲身には陸軍カーキ、車体には茶色を塗った状態です。下地のサーフェイサーが溶けてしまうことがありました。塗り終わって、半つやクリアーを吹いて、塗膜を保護しました。
平成20年8月24日。残りの緑色→土地色を塗りました。塗り重ねには問題はありません。黄帯はアクリルのフラットイエローです。写っていない転輪も塗り分けています。完全に乾燥させて、次はデカール貼りです。なおキャタピラは、バンパープライマーを吹き付けています。
完成しました(平成20年8月31日)。マーキングは、昭和17年マレー半島における戦車第1連隊第3中隊所属の第20号車です。車体前面には日の丸があります。初めての日本車輌でしたが、製品として収まりよく、上出来だと自分では思っています。リベットが多いので、スミ入れで強調してやると味わいが出てくると思います。
残念なのは、砲身でした。砲口が開けられていませんでした。当初から、別売りの砲身を買わせようというのか、この部品には気合いが感じられません。パッケージ製品としての完成度をメーカー自ら落としてしまっている感じがあります。それならば、最初から別売り砲身(及びエッチィングパーツ)を入れて販売するべきではないでしょうか。とにかくパッケージ製品は、箱の中身だけで、勝負できる完成度でなければならないと思います。その上で、ユーザーが工夫をこらしていくべきではないでしょうか。モデル化しただけでもありがたいと思え的な発想では、だめです。
※現在、ハ号はサイバーホビーからも発売され、またファインモールドもリニューアルしており、良いモデルが手に入りやすくなっています。